薬を減らすことが目的??

こんにちは〜

子供の算数の宿題のドリルの問題の質がイマイチだったので、近くの本屋に算数ドリルを買いに行ったところ、数学の問題集が目に入り、なぜか自分の方が数学にはまっている林です。

数学は昔から得意科目で、というか数学しかやってきませんでした。

大学受験の時なんて国立や難関私立で出題されるレベルの証明問題を意味もなく解いていました。

1問1時間以上かけてw

#昔から好きなもの以外はできない体質なんでしょう

#何事も試行錯誤、その過程も楽しみましょう

さて、このブログでも散々お話ししている「減薬」

薬を減らすということですね。

実際今までの診察でも多くの患者さんで薬を減らすことができていますし、辞めることのできた子も多くいます。

でも一つだけ言っておきたいことがあります。

「減薬はあくまでも治療の過程であって、目標ではない」

以前にTwitterをやっていたときに「薬に頼らない」っていうこと書いていました。

そうすると

「この人は薬を使わない人なんだ!」

「やっぱり薬は体に悪いから使わない方がいい!」

みたいな考えをお持ちの方からメッセージを頂いたり、実際に診察を行なったりしました。

てんかん発作で痙攣を繰り返しているが、何かいい方法はないか?

皮膚病で痒みが激しいけど薬じゃなくてなんとかならないか?

でも私は魔法使いでもなければ西洋医学嫌いの獣医ではありません。

だからてんかんの薬は使いますし、痒みがひどければステロイドを使うこともあるでしょう。

そんな時必ずがっかりされるんですよね。

気持ちはわかります。

この人なら薬以外で!って思って来られるんでしょう。

そういう書き方をしていたのであれば反省します。

でも決して「薬を使わない」なんて言っていないんですよね。

薬は必要なら使う、不要なら使わない、ただそれだけなんです。

何がなんでも西洋医学は悪いから薬を使わない、なんて思っていません。

なんならステロイドを使わない代わりに漢方やホメオパシーなんかを何種類も使ったり、症状の改善に時間がかかり動物たちに不利益になるようならステロイドは使います。

他の薬も同様です。

明らかに生活の質が落ちるようなら使います。

それを踏まえた上で、でも減薬が必要な子が多いんですよね。

その原因は大きく2つ。

1.しっかりとした診断ができておらず、必要のない薬を処方されている。

これ、結構多いんですよね。

特に救急時代から感じていたのが「心臓」の薬。

少し心臓に雑音があるからと言って薬がスタートされるケースが結構多いんです。

でもガイドライン的には

・症状がある

・心臓が大きくなっている

っていうのが治療のスタートであり、心雑音だけではスタートしません。

心臓の薬は症状がある子に対しては寿命を伸ばすし生活の質も改善させることができるでしょう。

これは私も感じています。

でも症状のない時期から始めると寿命は縮んでしまう可能性があります。

身体は自分でバランスを取ろうとします。

そのバランスを薬を与えることによって良くも悪くも崩してしまうことになります。

症状がない、ってことは自分なりになんとかしているってこと。

そんな子に対して薬を使うってことは、害以外ないんじゃないか、って思っています。

が、そんな子が結構多い。

実際に心臓が悪い、と言われて薬を使っていた子に関して、減らせた子も多いですし薬をやめられた子もいます。

その他の病気に関してもしっかりとした診断がなく「念の為初めてみましょう」って感じで結局一生飲み続けている子が多いんです。

だから減らせるんですよね。

2.そもそも病気を治すのは薬ではない。

ほとんどの病気は薬では治りません。

薬は一時的に症状を抑えて「治ったように見せる」ってだけ。

それって患者さんでもわかっている人多いですよね?

でも獣医サイドは案外知らないんです。

なぜか?

そんなこと教科書に載ってないし、セミナーでも言わないから。

病気を治すのは薬じゃなく、いつだって自分自身です。

しっかり食べ、しっかり運動し、しっかり休む。

これで多くの病気は快方に向かいます。

慢性的に病気になっていたとしても、生活習慣を改善したり食べ物を工夫したりすることで多くは症状が改善してきます。

だから減らせる薬も多いってこと。

食べ物なんかに関しては今までもブログで散々書いています。

さてさて、ここで問題なのが「減薬」を目標にするとどうなるか?ってこと。

というかその動物と飼い主さんにとって何が目標なのか、を見据えることが大切だと思っています。

私は「生活の質の改善」が治療の目標にしています。

だから症状がなければ基本的に薬を使うことはありません。

症状がない場合はまず生活習慣の改善から行います。

そしてあんまり検査をしすぎると飼い主さんも心配になりますし、動物たちにもストレスがかかり、結果として生活の質が悪くなるため、あんまり検査もしません。

その代わり何かおかしかったら連絡して、って伝えときます。

正直今の医療は心配しすぎです。

「何かあったらどうしよう」って考えているといくらお金も時間もあっても足りませんし、生きていること自体が心配になってきます。

でも

「何かあったら病院に行こう」って考えると何かあるまでは楽しく暮らせませんか?

そして無理に検査することもなければ薬を使うこともない。

逆に健康にもいいしお金も時間も動物病院に使う必要もありません。

その代わり、そんな時に頼りになれる、話しやすい獣医師を見つけておくといいんだと思います。

ちょっと長くなってきたのでそろそろ終わりますが

「目標と過程を間違えない方がいい」

これを最後に書きたいです。

お金にしても仕事にしても、それ自体が目標になるものではなく、何かをするための道具としてそれが必要なんです。

それを間違えるとお金や仕事に縛られてしまいます。

何が目標か?

それを考えるのもまた楽しいですね👍

では🤗

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