全ては最初が肝腎要

こんにちは🤗

今日は私がしごかれた(笑)最初の動物病院の話をしたいと思います🙋‍♂️

初めに言っておきますが、今思えばとてもいい思い出です。感謝感謝🙏

何事もそうですが、一番最初が本当に大事になってきます。

獣医は学生の時に授業ではほとんど動物に触れません。

私が生きた動物に触れた回数は10回もありませんでした。

採決は1回のみ。

動物実験はなるべくしてはいけないのはわかりますが、そんなんで世に出された獣医はどうやって生きていくのでしょうか?

当然ながら1人前になるまでは患者さんの診察なんてできません。

先輩の診察を見て、採血や手術などの処置を見て学びます。

その病院にもよりますが数ヶ月から1年ぐらいかけて徐々に患者さんの前に出ていくわけです。

(大学時代、外科や内科など以外の研究室出身者は大体こんな感じだと思います)

はい、獣医学生に毛が生えた程度なんで本当に危なっかしいと思います😅

こんなんに診察させて下さった患者さんには本当に感謝です。

さて、私がどれぐらいで最初の患者さんを診察するようになったかというと、ちょうど2ヶ月が終わった頃です。

「明日から夜間の診察やってね」

「???」

「採血と留置(点滴を入れる行為)、できるでしょ?」

「はい・・・」

「なら大丈夫👍」

こんな感じで始まったんです、私の救急人生ww

ちなみにその時日中の診察はまだ出ていませんでした。

目の前がペットショップだったため子犬の予防注射を数回打っただけ😅

そんなんで夜間診察に放り出されました。

しかもその病院の夜間診察は基本獣医一人。

つまり採血をするにしてもその他の処置をするにしても、飼い主さんに抑えてもらわないといけません。

マジで言い訳ができない状態です。

さらにさらに

「この診察、君の勉強だからお金要らないでしょ?」

「・・・」

「別にやりたくないならいいんだよ」

やる以外の選択肢ないですw

早く診察したかったってのもありますし、診察できない自分がもどかしかったし・・・

それが4年半続きました。

今なら(いやいや、当時も)ギリギリアウトです😱

それで最初は週2から夜間診察が始まりました。(ちなみに最後は週5でした)

飼い主さんと二人きりでの処置はものすごく緊張します。

でもそれはいい緊張感です。

そんな時は不思議ですが全然失敗しないもんなんです。

このおかげで精神力も技術力もだいぶ磨かれました。

そしてその時に

救急医療こそ本当の獣医療なんじゃないのか

飼い主さんとのコミュニケーションの大切さ

飼い主さんをいかに安心させてあげられるか

これらを思ったんですよね。

これが私の救急獣医療、一般診療をする上での原点になっています👍

ちなみにその病院の最初の手術はブリーダーさんの「帝王切開」です。

合計で50頭ぐらいは執刀しました。

なぜ帝王切開なのか?

それは血管を結ばないから、という理由です。

基本は一人でなんでもやる!というスタンス😎

(もちろん監督はついていますw)

これもすごい助かりました。

最後に信じるのは自分、ということを思い知らされました。

動物は話すことができません。

そのため獣医が汲み取らなければいけないことが多々あります。

もちろん動物の病気を治療することはもちろんですが飼い主さんの心のケアをすることも、獣医師の大切な仕事だと思っています。

今まで5カ所の病院で働いてきましたが、最初の病院ほど飼い主の心のケアを大切に思っていた病院はありませんし、同時に飼い主さんとの距離も一番近かったです。

そしてもう一つ。

本当に良かったと思っていることは、時間外の診察でその都度給料が発生しなかったこと。

(しっかり基本給はもらっていたので安心してください🙏)

おそらくそこで時間外手当をもらっていたら今頃私は大金持ちでしょうw

同期の中だと一番働いていたと思います😅

でもね、本当にもらわなくて良かったです。

なぜかって、もらってしまったら。

獣医療=ビジネス、お金

の図式に見事にハマっていたかもしれないから・・・

もちろんサービスを提供しているので患者さんからはしっかりと診察代はもらいます。

でもその時の自分の心境は完全にボランティアです。

それが良かった。

お金で動くよりもやりがいで動くようになれた気がします😁

働いている時はいつでも辞めてやる!との気持ちでしたが最終的には4年半も働いてしまいました😭

その時はイライラがたまる日々でしたが、今となっては本当にいい経験をさせていただいたしいい思い出です🙏🙏

長くなったのでこの辺にしますがもっと話せないこともあるので今後もブログに書きたいと思います🤗

コメント

  1. 先生偉いなーお金に踊らされない先生だからこそ‍今の先生なんですね、お金は、大切ですが動物の命、飼い主さんの気持ち一番ですよね。我が家の主人も先生が往診にくると本当に処置が早い、と言ってます。先生の獣医としての仕事を始めたころのお話が嘘みたいです。

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