脾臓の腫瘍の手術でした

こんにちは🤗

今日は手術を行った子についてです。

今回の手術は脾臓の腫瘍摘出です。

脾臓とは血液を貯蔵、破壊を行ったり免疫を司っている臓器です。

身体の左側〜中央に存在しています。

今回手術を行った子はその脾臓が腫瘍化してそこから出血、貧血、一時的に循環不全により虚脱状態になってしまった子です

ちょっとグロテスクな写真がありますので、無理な方は見ないでください

腫瘍の摘出手術の直前の赤血球の%は12%

正常の子だと40〜50%はありますので、1/4程度まで減少しています

貧血になってしまうと酸素と結びつくヘモグロビンの数が減少してしまいますので、全身に酸素が行き届かなくなってしまいます。

シビアな状況ですが無事に手術を乗り越えて元気に退院してくれました。

さて、脾臓の腫瘍に関してですが、全腫瘍の中でおよそ2/3が悪性腫瘍と言われています。

さらにその悪性腫瘍の2/3はすごく悪い「血管肉腫」という腫瘍です。

血管肉腫とは血管の悪性腫瘍という意味ですので、脾臓をとったとしてもその他の血管が走っている前臓器にまた再発、転移を起こす可能性があるとても恐ろしい病気です。

特に破裂をしている脾臓はこの血管肉腫であることが多いんですよね。

今は元気になっているので良性であることを願うばかりです。

コメント

  1. すごい手術見せていただきました。本当に良性であることお祈りします。

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