こんにちは〜
今年寒いような気がるすのは私だけでしょうか？？
テレビでは今年の冬は暖冬だ、って言っていると患者さんが言っていましたが、安心してください。
冬はちゃんと冬らしく来ています。
天気予報に一喜一憂することなく、今日の天気だけ気にしていてください。
#ついに天気予報すら見なくなった
#天気予報を見る時は梅干しを干す時
さて、昨日一昨日と立て続けに患者さんが亡くなりました。
どちらも少し前から体調が悪かったので、飼い主さんは割と覚悟できていたのかな、と思いますが、改めて亡くなる前っていうのは皆、動揺するものなのかな〜って思いました。
それは当然ですよね。
しかも最初の犬の時は仕方がないことだと思います。
実際に私も最初の子の時はオドオドしてました😅
そのうちの一頭、ラブラドールの子を見送ったんですが、その子はもう６年ぐらいの付き合いでしょうか。
４病院にまたいで来院してくれていましたし、お家にも最低２ヶ月に１回はお邪魔していましたし、ERで手術もしました。
今診察している患者さんの中で一番長く診ており、そして一番嫌われていた患者さんでした・・・
いつ行っても寄り付かないんですよ。
同居の子は寄ってきてくれるのに・・・
まぁそれはいいとして、この子、見事な最期でした。
元々肥満細胞腫があってERで手術をしたんのですが、その後約4年間生きてくれました。
状態が悪くなってきたのが今年の5月。
半年前ですね。
サプリだったり手当だったり、オゾンだったりペイレイだったり。
昔からの患者さんだったので色々と治療をさせていただきました。
でもぶっちゃけそれが効いたのか、と言われればわかりません。
多分そこから半年間生きてこられたのは、犬自身のメンタルが負けなかったからなんでしょう。
そしてそれを保てたのは、間違いなく飼い主さんの気持ちもあったことでしょう。
病気ではあるものの普通にしていれば食欲もあり元気もある。
体調が悪くなると動きが悪くなりますが、少し治療をしてちょっと戻ると、もう普通に生活している。
毎週のようにいろんなところに連れて行ってもらい、いろんな犬たちや人間たちと過ごしている。
これが人間だったら、とてもできるような体調じゃなかったですが、とても強かったです。
その秘訣はこれじゃないのかな、って思ったことがありました。
たまに飼い主さんが言うんです。
「病気だってことを忘れるんだよね〜」
いや、すごいですよ。
ちなみにこの子は、首のリンパ節が常に野球ボール大ぐらいあり、肥満細胞腫もあり、さらには全身にできものがどんどんできてくる、普通に考えたら「末期」みたいな状態。
でもその子に対して「病気だったことを忘れる」ぐらい普通に暮らしていたってこと。
その時に何度も感じたんですよね。
治療をする、ってどこまで必要なのかな、って。
治療は必要です。
飼い主さんにも犬友達の方にも、治療のおかげ、って言われました。
でも同時に考えたんです。
調子のいい時に治療をしにいくと、それはすなわち「病気」っていう考えを与えているのではないのか？
飼い主さんが「この子は病気だ」って思うと、犬猫も「自分は病気なんだ」って思ってしまうと私は思っているんです。
病は気から。
気を作っているのは間違いなく飼い主さんです。
犬猫たちは「なんかしんどいな〜」ぐらいは思っているかもしれませんが、自分が癌だったり腎不全だったりなんて考えてないでしょうから、「あとどれぐらい生きれるのかな〜」なんて思っているわけもありません。
つまり未来を心配せず、過去への後悔もない。
「病」の状態は動物に現れているとしても、「病気」の状態になるかどうかは飼い主さん次第。
であるならば、どこまで治療が必要なのかをしっかりと見極めるのってとっても大事なんですよね。
私の今までの治療だったら、週に１回は診察をしにきてもらっていたことでしょう。
でもそれって週に１回は「あなたは病気ですよ」って犬に対してもいっていることにならないか。
自分は病院が嫌いです。
できれば行きたくない。
ならどうやって、なるべく来させずに、でも的確な治療ができるのか。
それを考えさせられましたね。
そしてもう一つ教えてもらったこと。
癌だったからこそ、もう長くないってわかったからこそ、行きたいところに行き、食べたいものを食べ、過ごしたい人と過ごすことができた。
でもこれって実は癌であってもなくても、高齢であろうがなかろうが、全く関係ないんですよね。
人も動物もいつ死ぬかわからない。
でも一つだけ確実なのは、全ての生き物は絶対に「死ぬ」ってことです。
だとすると、病気だから、ストレスが溜まっているから、寝不足だから、なんて落ち込んでいる暇はなく、自分のやりたいことを今のうちからしっかりとやっていかないと、間違いなく死ぬ時後悔すると思うんです。
だって５年後、１０年後に生きている保証なんてなく、もしかしたら明日亡くなるかもしれないんだから。
そんな想いで今日1日をしっかりと生き切る。
この子からはそんなことを教えてもらった気がします。
では👍
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