根本治療の難しさ

こんにちは〜

根本治療・・・

慢性疾患で一旦は薬が必要となったとしても一生飲み続けることをせずに根本的な原因を追求し、それを解決することで症状を落ち着けて最終的には薬が必要なくなるような治療・・・

正直めっちゃ難しいです。

対症療法がいかに楽かを思い知っております。

対症療法っていうのは、いわゆる薬で症状を抑える治療法です。

一般的な治療法、っていった方がいいですかね。

皮膚が痒かったら痒み止めや抗生剤、吐いたら胃薬や吐き気どめ、腎臓が悪ければ皮下点滴。

中には心臓疾患やてんかん発作など薬を使わないと救急処置が必要になってしまう疾患もあります。

残念ですが今の西洋医学では原因の追究は行いません。

薬によって症状が落ち着いたことを「治った」というのでしょう。

でも多くの場合その原因の除去は行われておらずただただ症状が落ち着いている(ように見える)だけ。

結果的に薬を使えばいいけどやめるとダメ、みたいなことになってしまい、長く薬を服用する子が多くいると思います。

もちろんそれでいい、って考えられている方に対してはそれでいいと思っています。

でも自分としては「それって治ってないじゃん」っていう気持ちがやっぱりあるんです。

対症療法も大切ですがそれと同時に根本治療につながる方法を模索しなければ、っていう気があるんですよね。

だって例えばパソコンで何かエラー表示が出てきた場合、強制終了を押して再起動をかけると一見正常に動き出したかのように見えますが、実際は何かしらのエラーが出続けている可能性がありますよね。

それを放置していたら本当に大変なエラーが起きて、最終的にはパソコンが壊れてしまう可能性もあります。

これは車でも同じことです。

でも、ですよ。

我々の医療、人間も動物もですが、この原因にアプローチする治療があまりにも少ないんです。

これは機械だと恐ろしいことですよね。

でも医療だと普通に行われている。

なぜか??

私が思ういちばんの要因は・・・

「生き物は病気になっても勝手に治っていく能力を持っているから」

こう考えます。

生き物って本当に優秀です。

そして便利機能がたくさんついています。

例えばケガ。

擦りむいて出血した皮膚。

そこに皮膚の表面はもうありません。

でも放っておけば1週間程度でちゃんと皮膚が出来上がるんです。

自動的に。

身体は自分で治す力を持っているんです。

人間なんてケガ一つ治せません。

できるのはそのお手伝いだけ。

だから余計なことをしないで適切な処置をしてあげれば身体は勝手に良くなっていく。

そうやってできているんですよね。

これは機械だと違いますよね。

家のパソコンが壊れた時そのまま直るだろう、って放っていても大体は壊れたままですよね。

「治る」と「直る」にはそんな違いがあるんですよ。

ちょっとした擦りむきや炎症ぐらいだったらそうやって勝手に治っていきますが、そのような炎症が毎日繰り返されると身体が治すスピードがどんどん遅くなってきます。

それが慢性疾患っていうやつです。

腸炎だって1日だけの不摂生だったらすぐに治りますが、年単位で暴飲暴食、加工食品ばっかり食べていたら腸はボロボロ。

それが治っていくにはそれなりに月日がかかります。

当然ですよね。

何年もかかって病気になっているんで何年もかかって治っていく。

症状が出てきたのは最近であっても身体の中はだいぶ前からおかしかったんです。

機械も一緒ですよね、急にはぶっ壊れない。

にもかかわらず、ですよ。

我々はすぐにその症状から解放されたがっている。

ってことで症状を抑えるんですよね。

そうするとどうなるか?

その症状は身体からのサインです。

不摂生をしていますよ〜とか疲れすぎですよ〜とか。

車のランプが点灯した感じです。

それでもその症状を無視して走り続けてしまったら・・・

当然もっとしんどいことが起きてきますよね。

痛み止めがいちばんわかりやすいんじゃないかなと思います。

痛み、というのは必ず理由があって出ています。

痛みが出るってことはそこを休めなきゃいけないってこと。

でも痛み止めを飲むと休めないですよね。特に動物。

痛み止めを飲ませておいて「安静にしてください」は無理なんです。

だったら痛み止めなんか飲まずに安静にしていてください。

身体は余計なことをしなければ良くなる方向に向かうんです。

でもそのためには「なぜそうなってしまったのか」という分析が必要。

そういった医療を目指していきたいです。

コメント

  1. 佐々木典子 より:

    本当原因結果ですよね、

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