こんにちは😊
暖かくなってきましたね〜
暖かくなると気になってくる症状として「皮膚の痒み」だったり「耳の痒み」だったりがあります。
みなさん、なんでこの「痒み」が出ているのか、気にしたことありますか?
残念ながら今の獣医学では痒みの正体を教えてくれる教科書はおそらくありませんし、実際今行っている治療もかゆみを止めるものばかり。
痒みを止めるのはいいですが、なぜ痒みが出ているのかを知らなければどうやって治療するのかも決まらないはずですし、その症状だけ抑えてもなんの意味もありません。
むしろその後ひどくなってしまうってことも多いです。
よく診察中に例え話をしているんですが、山火事を起こしているのに目の前のひを消化器で消して満足している。
痒みに対する痒み止めというのはいわばそういう状態です。
痒みを止めてあげるのは動物にとってはとても有意義なことですが、その根本を見つめなければ永遠に飲むことになってしまいます。
今日はその辺を少しお話ししたいと思います。
ちなみに今日お話しすることが絶対に合っているなんて言えませんし、痒みなどの症状は様々な要因が複雑に絡み合って出ています。
一つの可能性もあるんだな、って思っていただければいいと思います。
痒みの原因となりうるもの
1.食べ物
まずはなんと言っても食べ物ですよね。
食べたもので身体はできている。
身体を良くするのも悪くするのも食べ物次第、ってことなんです。
フードアレルギー
この言葉、聞いたことある方多いのではないでしょうか?
一般的に言われているのは小麦とか鶏肉とか魚とかのタンパク質が腸の免疫に反応してアレルギーが出ている。
だからそのタンパク質が入っていないフードだったり、加水分解といってタンパク質が腸で反応しないように加工したフードをあげれば痒みは治る。
こう言われています。
でもそれだけなのかを考えたいですよね。
まず大前提として一ついっておきたいことがあります。
それは
アレルギー以外の疾患もそうですが、身体にとって手作りに優るフードはない
ってことです。
私も以前は手作りは栄養のバランスが崩れる、って思っていたのでドライフードの方がいいでしょ、って本気で思っていました。
でも今はそう思いません。
なぜか?
そもそも生き物は食べ物の栄養バランスなんて気にしていない、ってことに気がついたからですね。
そしてその生き物に必要な栄養バランスがその個体個体で全然違う、ってこともなんとなくわかったからです。
それよりも大事なものは
「より自然か??」
これなんだと思っています(今のところ獣医学でのエビデンスはありませんので、戯言だと思っていきいてください🙏)
古代ギリシャのお医者さん、ヒポクラテスの言葉にこんなものがあります。
「人は自然から離れるほど病気になる」
本当にその通りだと思います。
食事、生活習慣など自然から離れ文明が発達し便利になったことはいいことかもしれませんが、その分謎の病気は増え続けていますよね。
これは犬猫などの動物達も同じです。
ドライフードもそう。
すぐあげられる、そしてビタミンやミネラルなどの栄養バランスも整っていて便利、っていうのはありますが、その分弊害はあります。
それは何か?
まずは材料。
よく言われるプレミアムフードは何が入っているのかホームページに書いてあるものありますよね。
国産の中小企業さんが作られているフードは材料にもこだわっているところも多いですし、海外のメーカーでもいい材料を使っているところは多いです。
でもそれらのフードは当然高いです。
円安物価高の影響で、1kg3000円以上するものも多いですよね。
いいフードっていうのはそういうものです。
では巷で売っているフードはどうでしょうか?
国産のフード、色々売っていますよね。
「国産」って響きはとても安心できますが、その材料は国産なのか?って言われると・・・
日本のフードや我々の食べている食品の表示は実に曖昧です。
フードに関しては材料がどこのものであっても日本で最終的に作っていれば「国産」ってかけちゃいますよね。
ちなみに「国内製造」と「国産」は違います。
日本で材料から作ったものは国産ですが、海外の材料を日本で加工したものは国内製造ですよね。
ちょっと話が脱線してしまってますね(毎回すみません)
痒みですよね・・・
というか自然かどうか、ですよね・・・
まず材料を見てみてください。
そして野生の犬やイヌ科の動物がどんなものを食べているのか想像してみてください。
そう考えると小麦やとうもろこしなどの穀物が多いフードは自然ではないですよね。
犬は肉食中心の雑食。
小動物や昆虫、果物や葉っぱ、木の根っこなんかを食べます。
基本は雑食です。
ちなみに猫は肉食です。
だから犬よりも穀物はいらないんです。
この時点で穀物中心のフードは身体に合っていないことがわかります。
身体に合わないものを食べる。
これはかゆみだけじゃなくそもそも病気になる可能性が出てきます。
人間にとっての小麦や牛乳なんかと同じですよね。
あとは欧米食になって病気が増えてきたってのも同じでしょうね。
小麦やとうもろこしなどの遺伝子組み換え食品が身体への影響があるってことは前から言っていますよね。
ちなみにこの前ドイツから帰国してきた日本の方に伺ったんですが、ドイツには遺伝子組み換え食品は基本ないみたいです。
そして加工食品に関しても日本のように添加物満載ではなく、とても質素なようです。
日本の食、なんかおかしいですよね。
さてさて、ドライフードに関してはまだ伝えたいことがあります。
やっぱり気になるのは添加物ですよね。
添加物はフードの色や保存性を高めるためには必要になってきますが当然その弊害はあります。
添加物だけではないですが全て、と言っていいほど薬品は腸内環境に影響を与えます。
身体の免疫の80%は腸内細菌のバランスが担っています。
当然ですがアレルギーもそう。
薬などで腸内環境が崩れるとアレルギー含め様々な病気になる可能性が高くなります。
そしてもう一つ。
ドライフードの弊害が出る理由として
「ドライフードは超加工食品だ」
ってことがあります。
これは疑いのない事実。
一般的なドライフードは様々な材料を混ぜて高温で調理しています。
そこで栄養素は壊れてしまいます。
なのでビタミンやミネラルを後で添加しているんですよね。
さらにそうやって調理したものは必ず酸素に触れています。
酸化します。
だから抗酸化剤が使われているんです。
そして大体のフードは常温で年単位で保存可能です。
これ、人間で考えてみてください。
もしこのような食べ物があった時、お母さんが一生懸命作ってくれていた手作りのご飯よりこのような加工食品の方が栄養バランスも整っていて身体にいい!!なんていう人いますか?
ドライフードっていうのは便利ではありますが、そのような弊害があるんです。
そしてそのような加工食品を食べる、ってことは当然身体にも様々な影響が出てしまいます。
もちろんドライフードは便利ですし、うちも使っています。
ただ便利な分しっかり吟味して使いたいですよね。
あ〜また脱線した・・・
痒みに対して手作りがいい、って話、どっか行ってましたね。
じゃあ手作りならどうしたらいいのか?
私はよく「この身体ならどういうものを食べられるか、想像してみてください」って言っています。
犬であっても大型犬と小型犬では異なります。
小型犬が牛や豚を食べる、っていうのはどう考えても不自然です。
だから常に食べるものは基本的には自分の体よりも小さいものがいいと思うんです。
もちろんたまに食べる分にはいいと思います。
肉、卵、魚などのタンパク質を全体の半分程度。
そこに野菜や果物、ご飯やお芋などを半分程度。
それだとビタミンやミネラルなどは?って言われることありますが、基本的に我々だってそこを気にして生きていないはずです。
もし気になるのであればマルチビタミンをあげればいいと思いますが、あまり神経質にならなくていいですよ。
もちろん手作りだけだと大変なのでドライと混ぜてもよし。
さてさてフードもそうですが一つ大切にしてほしい考え方があります。
「偏らないようにする」
普段の食べ物も身体にいい、と言われるものを取りすぎると身体に毒なこともありますし、毒だったたまには取らないと身体は正常な判断はできない。
またドライフードのように同じものをずっと食べ続けるとアレルギーなどの反応も出ることもある。
偏らないことは大切です。
そして考え方もそうです。
これがいいとか悪いとか、こうすべきとかこうしなければならないとか。
それはあくまで個人の「思考」がそうしているだけであって、それが動物に対してそうとは限りませんし、自分たちの「身体」に対してもそうかどうかもわかりません。
むしろ「思考」がこれがいい!!って言っているものは「身体」には合わなかったりします。
前回も書きましたが「身体の声を聞く」ってとても大切です。
痒みなどの症状が出ている場合、何かがあっていないってこと。
それが何なのかってのを推理するのも一つの楽しみだと思って、原因を探ってみてください。
ってか全然終わらないのでそのほかの痒みの原因に関してはまた今度〜🤗
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