こんにちは!
今日は副腎皮質機能亢進症という病気についてです。
この病気は別名「クッシング症候群」とも言われています。
副腎という臓器をご存知でしょうか?
副腎は腎臓のやや上に左右1つずつ存在する臓器になります。
副腎からは様々な糖質コルチコイド(いわゆるステロイド)や鉱質コルチコイド、性ホルモンなど様々なホルモンが分泌されています。
副腎皮質機能亢進症は副腎からステロイドホルモンが過剰に分泌される病気です。
ステロイドホルモンが過剰に分泌されると
水をよく飲む(多飲)、尿がたくさん出る(多尿)、食欲が増す(多食)
皮膚が薄くなる、毛が薄くなる、筋肉が薄くなる
肝臓が大きくなる(お腹が出てきます)、肝酵素の上昇
などがまず起きてきて、ひどくなると
糖尿病
腎不全
血栓症
各組織にカルシウム沈着
が起きます
診断方法は超音波で副腎の大きさを測ったり、血液検査でホルモンの濃度を測ったりする事でできますが、一番大切なものは「どの程度症状があるのか」です。
この副腎皮質機能亢進症の治療薬は、副腎から出されたホルモンの合成を抑える働きをします。
しかしながらこの薬は副作用が多く認められます。
ステロイドホルモンは身体に様々な面で大切な働きをしています。
もしステロイドホルモンを抑えすぎてしまった場合は、元気・食欲が無くなったり吐き気などの消化器症状を示したりします。
酷い場合は入院が必要なほどぐったりしてしまう子もいます😰
調節が繊細な薬なんですよね…
さて、このような使い方が難しい薬を無症状だけど副腎の大きさや数値が少し高いぐらいの子に使ってもいいのでしょうか??
もっというと、症状のない数値だけの異常は、果たして病気と言えるのでしょうか??
無症状…なんか最近よく聞くワードですよね😅
基本的に感染症を含めて病気というのは症状があってから初めて治療を行うのであって、無症状のものに対して治療をすべきではありません💁
身体は自分でバランスをとっています。
そのバランスを薬を使って壊すと、身体は至る所からガタが来ます。
そしてまた違う病気になっていくんです😩
副腎皮質機能亢進症に限らずその他の「無症状」の病気で薬を飲んでいる子がいたら、その薬はもしかしたらやめられるかもしれませんね👍
高齢の犬達はこの病気のお陰で食欲も元気もあるように見えていることもありますから、無理して飲む必要はないと思ってます😄
病気を治すのは薬ではなく自分自身です!
そして自分を作っているのは「食事」ですよね🤗
無症状の数値異常は「食事」の見直しで改善しましょう!!
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