こんにちは。
春になり暖かくなるかなと思ったら雨が降り寒くなる。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、人も動物も気をつけてくださいね。
さて、最近なぜか骨折症例が多く見られます。
この1ヶ月半で4頭!!
ちなみに去年1年間では2頭だけでした・・・
骨折の中には手術を行う必要がある場合と、ギプス固定でいい場合とがあります。
完全に骨折をしてしまい、骨がずれてしまっている場合は基本的には手術が必要となりますが、複数本あるうちの1本が折れて、かつ骨同士があまりズレていない場合は手術を行わずに外固定処置だけでも問題なく過ごせる場合も多いです。
今回は外固定処置のみで骨が癒合したワンちゃんです。
この子はまだ子犬ですが、ケージの中にいて骨折をしてしまいました。
骨折というと
・抱っこして落としてしまった
・高いところから飛び降りた
・誤って踏んでしまった
・事故
と言ったものが多いですが、この子はケージの柵を登ろうとして落ちて骨折してしまいました。
前足の肘から手首の間には2本の骨が存在しています。
大体の骨折は2本とも折れてしまうのですが、今回はそのうち橈骨1本だけの骨折でした。
この場合大きなズレはなく、残った正常な尺骨が副え木の役割をしてくれるため、外科手術を行わずにギプス固定のみで治療する事ができました。
安静にして3週間経過したのが次のレントゲンです。
子犬なんで治りがとても早いです!!
この子はギプスも取れてもう普通の生活に戻っています。
次回は同じ前腕の骨折でも手術になってしまった症例の報告になります。
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