トリマーさんと打ち合わせ

こんにちは〜

半袖短パンサンダルという新たな診療スタイルを確立しつつある林です。

昨日は以前東京で一緒に働いており、なぜか今近所に住んでいるトリマーさんと打ち合わせという名のお昼ご飯を食べてきました。

トリミングに関する知識が全くない私。

ぶっちゃけトリミング施設が溢れている今、あえて自分のところでやる必要もないのかもしれません。

でも動物病院、特に私が自分のところでやる意味ってあると思うんです。

まずは高齢の動物や投薬中の動物。

何かあるといけない、心臓が悪いから、と断られたことがある方も多いのではないでしょうか?

その気持ち、すごいよくわかります。

何かあった場合トリミングをする方もイヤですが、よく飼い主さんから聞く話では、自分の子に何かあってしまった場合、申し訳ない気持ちになる、と言われることがあります。

やる方もやってもらう方も後味が悪くなる。

動物病院が行っていないトリミング施設だとそういうことも起きる可能性があるんですよね。

そしてもう一つ。

どちらかというとこちらの方がやる理由としては大きいのですが・・・

「ワクチンを打っていないからトリミング施設を断られた」

と言われることがまぁ多いんです。

これ、一度は言われたことないですか??

トリミングに限りません。

ペットホテルやドッグランなど、毎年の予防接種を、って言われることが多いですよね。

でも何回も言ってますが世界小動物獣医師会のワクチンガイドラインは

「コアワクチンは最低3年に1回、ノンコアワクチンは必要なら」

なんです。

そしてコアワクチンに関しては長い子だと抗体が一生持つ。

さらにいうと免疫ってもんはワクチンだけでない。

そしてもっというとその病気、流行ってますか??って話なんです。

この辺の話、どこまでこの業界の方が知っているかはわかりません。

でもたとえ知っていたとしても大きな壁が立ちはだかるんでしょう。

「何かあったらどう責任を取るのか??」

日本人特有の「何かあったら」っていう発想。

もうコロナで飽き飽きですが、自粛警察だのマスク警察だのいっぱいいましたよね。

こういう時には科学よりも「空気」が大切になってくるんです。

そういっためんどくささが「毎年のワクチン」という謎の恒例行事を作っているんだと思うんです。

それを脱却するにはまず動物病院から、だと思うんです。

でも動物病院でも毎年の接種をずっと勧められて・・・

って疑問を持っている方々がここ最近多いんですよね。

じゃあ自分のところで見てあげた方がいいのかな。

トリミングを行う理由はそんな感じです。

トリミングを打つためにワクチン。

この発想をなくしたいんです。

必要だったら打つ、必要でないなら打たない。

病気の予防になるなら打つ、病気の予防にならないなら打たない。

薬を体に入れるっていうことは見えていませんが必ず何かしらの作用があります。

見えていないから問題ないんじゃない?っていうのはどうも気に入らないんです。

ってことで元同僚、そして年齢も近いトリマーさんに相談したんです。

そしてもう一つ、トリミングをやる意味があるんです。

それは

「動物病院は不安を解消するために来るところだけど、トリミングは楽しむために来るところ」

トリミングってやってもやらなくてもいいと思うんですよね。

どうしても必要なものではない。

毛が伸びまくったら自宅でバリカンを入れればいいし、爪切りもなんとかなる。

シャンプーもそんなに頻繁にする必要もない。

でもこれだけ伸びている業界なんです。

それはなぜか??

それって「楽しみ」のためにお金を使っているからだと思うんです。

どういうカットにしようか。

そう悩んでいるときの飼い主さんはきっと楽しいんだと思うんですよ。

一方動物病院ってどうですか?

何か病気になった時はもちろん不安ですよね。

それを解消するために来る。

じゃあ病気の子だけ来るのかといえば最近は病気じゃない子の方が多い。

というかむしろ元気な子が集まるところになりつつあります。

ではなんで病気じゃないのに来るのか??

それは不安だからです。

何で不安なのかって??

「病気の早期発見のために健康診断」

「病気の予防のためにワクチン」

「イヌ友にちょっとした異変を指摘されてネットを見ていたら不安になって」

全て不安を解消するためなんですよね。

でもそのお金の使い方、すごく勿体無いと思うんですよ。

だってその不安がなければ使う必要もないんだから。

本来の病院っていうものは「何かあったら」いくところ。

今は「何か起こらないように」いくところになっています。

ではその結果どうなのか?健康な子が増えたのかといえば答えは明らかに「NO」

だって健康な子が増えているんだったらこんなに動物病院は混んでいないでしょ??

これは人間にも同じことが言えますよね。

もちろん昔に戻れ、とは言いません。

数十年前までなら助からなかった子が助かる、なんてことはいくらでもあります。

でもね、少なくても何か異変があったらいくところ、でいいんじゃないかなと思っているんです。

自分がやる施設は「楽しむために来るところ」っていう位置付けにしたいんです。

もちろん動物病院っていう職場ですのでそれだけではなく、むしろ不安でくる人が多いと思うんですが、不安をできるだけ解消し、その方々が楽しむために来るような設計は必要だと思うんですよ。

それを目指して七間町アニマルクリニックは活動していこうと思っています🤗

コメント

  1. おすしと彩ちゃん、時々恵美ちゃん より:

    彩ちゃんも先日取引先の社長さんにご挨拶に行くのに、先方の会社に着いてからビーサン履いてたのに気が付きました
    フリースタイル!

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