そろそろ健康診断のシーズンですね。

こんにちは😊

3月に入りだんだん暖かく、春めいてきました。

草も生えてきて虫も出てきて、それを食べる鳥達も活発になってきています。

春はいい季節ですね〜

さて、動物病院の春といえば

「フィラリアの血液検査、健康診断、ワクチン」

が一般的ですよね。

今日は健康診断をする意味、意義について私が考えていることをお伝えしたいと思います。

このことは以前のブログにも書いた気がしますが、もう一度お伝えしますね。

「健康診断は病気の早期発見のために行うのではなく、今の現状を把握するために行うもの」

健康診断をすると何かしらの数値の異常が認められることが多いですよね。

そこで必ずと言っていいほど言われるはずです。

「もう少ししたら再検査しましょう」

「超音波などの精密検査をして原因を特定しましょう」

いや、いいんですよ。

別に再検査やそれ以上の検査を否定しているわけではありません。

私も行うこともありますので・・・

でもここで一つ考えてほしいことがあります。

その数値、なんで高くなっているのか??

物事には必ずと言っていいほど原因と結果があります。

例えば下痢や嘔吐をするということは、体に合わなかった食べ物を食べたとか、異物を食べてしまったとか、ストレスで消化器がやられたとか。

様々な原因があるはずなんですよね。

だからその原因を掘り下げつつ、数ヶ月後に「再検査」を行うことで、その原因がその結果につながっていたのか?という答え合わせができますよね。

数値が極端に高い場合は本人に自覚症状がなかったとしても身体はそれを負担と捉えているかもしれませんので、生活環境の改善を行うだけで数値が下がるのであればその原因を特定していく必要があると考えています。

が・・・

特に原因も追及せず数ヶ月後に再検査をして、一体何がわかるのでしょうか??

数値がそのままだったら「エコーなどの精密検査」が言われることが多いですが、それで一体何がわかるのでしょうか??

そしてもし数値が下がっていた場合「たまたま」で過ごすんでしょうか??

正直このような血液検査であれば、やる意味は少ないですよね。

無いとは言いませんが、その結果をどう考察するのか。

検査というのはそういうものだと思います。

また基準値から外れた、だからなんなの?っていう問題もありますよね。

基準値。

これ、誰の基準値なんでしょうか??

例えばセントバーナードやグレートデンみたいな超大型犬と、トイプードルなどの小型犬が血液検査をしたとき、当然ですが数値は変わってきますよね。

そして食べているものでも変わってきます。

穀物が多めのご飯を食べている子よりも肉が多めのご飯を食べている子達の方が肝数値や腎数値は高くなりやすいです。

でもこれらは病気なんでしょうか??

そして年齢も大きく関係しています。

今使われている基準値は1歳以上ですので、1歳でも10歳でも20歳でも同じ基準値です。

人間で言うと中学生と30代と100歳が同じ基準値、みたいな話です。

これ、どう考えてもおかしいですよね?

血液検査とかそのほかの「検査」って言うとピンとこないかもしれないですけど、50m走だったらどうでしょうか?

100歳が50mをどんだけ早く走れたとしても、おそらく基準よりは遅いはず。

それを「異常」と決めていいんでしょうか?

そしてその異常を決めているのはあくまでも人間です。

生き物は人間の思うようにはいきません。

何せみんなそうですが、自分がいつ生まれていつ死んでいくのすらわからない。

なのに健康、病気に関しては「頭」で考えればなんとかなると思っている。

いや、そんなわけあるかい!!

この基準値はあくまでも基準値です。

大体この範囲、みたいな感じです。

じゃあ毎年する意味は??

これは去年と比べてどうか?

そこを私は見ています。

昨年高かったところに対して食事なり散歩なり、生活習慣の改善を行うことでどう変化したか?

それを見るために定期的に行なっているんです。

「病気の早期発見のためじゃないの??」

こう思われる方もいると思います。

確かに数値の異常は早く見つけられる可能性がありますが、それですぐに病気と決めつけるのはおかしいと思っていますし、そこで薬を始めるのはもっとおかしなこと。

症状のない検査の異常は薬よりもまず生活習慣の改善ですよね。

てな感じです。

だから健康診断で毎年血液検査を行う意味はあると思いますが、それをどう活かすか次第ということです。

これは当然人間にも当てはまりますからね。

検査で異常があってお薬を・・・

っていう前に治すところが多々あると思います。

まずはそこからです🤗

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