続、脾臓摘出

こんにちは🤗

先日手術を脾臓腫瘍の破裂のため脾臓摘出を行った子は無事退院し、術後の経過も良好で抜糸も終了しています👍

術前に重度の貧血と血小板減少もありましたが、腫瘍摘出し出血も治ったこともあり両方ともに2週間で正常値まで回復しております👍👍

食欲も術前よりも増しているようで、何よりです😁

さてきになる病理検査の結果なんですが・・・

「血管肉腫」

でした。

血管肉腫とは血管の悪性腫瘍です。

犬猫共に発生しますが、割合は犬の方が断然多いです。

人間だとあまり聞かない腫瘍ですよね🤔

犬の場合血管肉腫になる割合が一番多い臓器は脾臓です。

他には心臓、肝臓、腎臓、前立腺、皮膚、腹膜、骨、脳などにもできているのを見たことがあります。

血管の悪性腫瘍のため、血管があるところにはどこでも発生する可能性があるってことです。

この血管肉腫ってのがおそらく犬の腫瘍の中では一番悪いものなんですよね。

教科書的には、脾臓の血管肉腫で外科手術のみを行った場合の生存期間中央値は19~86日。

つまり1〜3ヶ月以内に半分の子がなくなってしまうとのこと・・・

抗癌剤を使用するとそれが5〜6ヶ月に伸びるという報告がありますが、どちらも1年生きる確率は10%以下とのことです。

実際に私が救急病院で手術を行った子でも術後2週間で肝臓に新たな血管肉腫が発生、破裂し亡くなった子もいます。

しかし抗癌剤をせずに半年以上生きた子も半分ぐらいはいました。

ちなみに私は血管肉腫に対して抗癌剤は行いません。

副作用がある割に効果があまりないからです。

余命1年もないのであれば通院回数も最低限にしストレス無く生活した方がいいと思っています💁‍♂️

そしてその方が飼い主さん達の満足度も高いと思っています。

今回の子はとりあえず今のところは元気ですし、抗癌剤はやらないので、食事と生活環境で免疫力を上げてもらおうと思っています。

コメント

  1. どうか I日 I日が楽しく幸せで痛み苦しみなく過ごしていただきたいですね。

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