こんにちは。
今年も残すところあと数日になりましたね〜
早い、実に早い。
ひかりよりも早いですね。
ということは来年には望みがあるってことですかね。
さてさて、先日往診先でまったり話している時にこんな話になりました。
「病院って薬ばっかり出すよね〜」
この話は先日のブログにも書きました。
動物病院も人間の病院も本当に薬が多いです。
そして食事指導はいわゆる「病院食」と言われているものばかり。
診察内容は基本的に出た症状に対して薬が出ることが多いと思いますが、その原因を探ることはあまりしないです。
大方の治療がいわゆる「対症療法」になってしまっています。
これは漢方やホメオパシーなどの免疫を高める治療も含めてです。
もちろん対症療法がいけないわけではないし、私もそのような治療を今はメインで行なっています。
でも日々考えるんですよね。
「これは薬があるからなんとかなっているけど、薬を減らしたりやめたりはできないのかな・・・」
こう考えると対症療法の限界点が段々と見えてくるんですよね。
みなさんご存知の方も多いと思いますが、西洋医学の得意分野は基本的には救急医療です。
止まらない痙攣発作や肺水腫などは漢方や食事療法などでは太刀打ちできません。
西洋医学の得意分野ですよね。
また交通事故や骨折、内蔵破裂など生死を彷徨うようなものに対しては外科手術が必要になってきます。
でもそれはあくまでも緊急時の対症療法。
多くの動物たちが動物病院に通う理由の「慢性疾患」と言われているものに対しては、正直得意とは言えないのが現状です。
ではそのような慢性疾患に対してはどうしていったらいいのか?
答えはやっぱり食事と生活環境の改善、だと思うんですよね。
でもこれをいうと「わかってはいるけど難しいんだよね・・・」って答えが飛んできますし、そこを考えるあまり、逆に神経質になり過ぎてしまったり・・・
どちらかというと考え過ぎて犬猫にプレッシャーを与えている飼い主さんも多い気がしている今日この頃。
でもその答え、実はとてもシンプルなんですよね。
ぶっちゃけ
「自分が楽しくできているのかどうか?」
これだけかな?って最近感じています。
前回のペイレイの回でもお伝えしましたが、飼い主さんの気持ちや体調はびっくりするぐらい犬猫に伝わっていると思っています。
なんならそのまんま伝わっている、みたいな子も多いです。
特に散歩や外にほとんど出ず、人間も1人、動物も一匹の場合。
一心同体です。
だから飼い主さんがいないと分離不安になってしまうんです。
でもそこには大きな問題がもう一つ。
「飼い主さんが動物に対して不安に思っている気持ちが強い」
ぶっちゃけ動物を楽しく飼えておらず、飼う上での不安が強くなってしまっているんですよね。
そういう飼い主さん、この10年でものすごく増えている気がします。
そこにはインターネットの普及により他人と比べることが容易になってしまった、という現状が大きく影響しているのでしょう。
本来は動物を飼うことも含めて人生において「普通」なんてものはありません。
どう生きようがその人の勝手、楽しく生きたもん勝ちです。
江戸時代の日本人はとてもよく笑っていたらしいです。
日本を開拓しようとした欧米人が「日本人はみんな明るく親切。こんなに素晴らしい国に我々の文化を持ち込んでもいいのだろうか?」と悩んでいたほど。
ぶっちゃけ今の日本人とは違いますよね。
今の人たちはどこか人の目を気にしていて、楽しそうに街中を歩いている人はほぼいません。
楽しくしていると辛そうに生活している人に申し訳ない、みたいな謎の気を使う人もいますよね。
マスクなどの自粛警察などその典型。
私は人と比べることはあまりいいことがないと思っています。
スポーツなどでモチベーションが上がる場合はいいと思いますが、人生や命、自分の価値観などを人と比べるということは、人生を一気につまらなくする原因だと思っています。
さて動物の飼い方はどうでしょうか?
数十年前までは外で飼っていても人間の残り物を食べさせていても何も言われませんでしたよね。
それがテレビによってドッグフードが当たり前と言われ、世の中の風潮として外で飼うのはかわいそう、けしからんみたいになっていった。
猫なんて家の中で飼うのが当然でしょ、と言わんばかり。
でも外に出たい猫だっているし人のものを食べたい犬だっているんですよ。
そのような動物たちに「我慢」を強いている人間の価値観は、本当に自分のものなんでしょうか?
それは外から植え付けられた価値観なんじゃないのでしょうか??
その価値観で楽しく飼えているんでしょうか???
もし楽しくなく、むしろ不安ばかりが大きくなってきているんだとしたらその飼い方はよろしくないと思います。
飼う上での正解などないと思っていますが、唯一あるとすると
「人も動物も楽しく暮らすこと」
私はこのブログでも診察でも食事のことは割とこだわって言っています。
でもその食事をさせることによって動物も人も楽しくないのであれば意味はありません。
安い食事や添加物の多い食べ物はアレルギーも出ますし味覚もおかしくします。
そしてそこを改善させないと動物たちが様々な症状で苦しんで薬漬けになる。
このような現状を見てきたから食事に対してはうるさく言っています。
でもこだわるあまり気が滅入ってしまうような方には「なんでもいいです」って言っています。
要はバランスです。
食事でbestな選択をすることはとても難しいですが、betterな選択はできると思います。
食べない子にフードばかりをあげる必要もなく、人間の食べ物を多少上げてもいいです。
また高ければ高いだけその子に合っているというわけでもありません。
その辺は自分が楽しめる範囲でこだわってもらえればいいと思います。
人生、とても短いらしいです。
ご老人が亡くなる前は「もっとやりたいことをやればよかった」というらしいです。
明日大地震が来るかもしれません。
事故に遭うかもしれません。
老後なんて来ないかもしれません。
この数年世の中はものすごく変わりました。
おそらくみなさんが期待するような今までと同じような未来は、間違いなく来ないと思います。
であるならば、将来のためとか言いながら今を我慢して備えるよりも、今できることをできる範囲で一生懸命やってみたほうがいいと思います。
その方が死ぬ時に後悔しないんじゃないでしょうか??
日本人にとって「死」は最大のタブーみたいなところがありますが、死を意識しなければ生を意識できません。
いつ死ぬかわからないから、いつ死んでもいいような今やりたいことをやる。
動物たちをみているといつも全力。人間の忘れているものを思い出させてくれます。
コメント
ごもっともごもっともです!
が、しかし現実は日々の生活でいっぱいいっぱいでやりたいことをやれないのが実情。死ぬ前にやれる範囲でやりたい事をちょっぴりかじって自分をなだめています。
(大型犬を飼うは達成!)
そのような人ちょっぴりかじる人多いかも⁉️
理想は後悔の無い最期を迎えたいものですね。飼い主として犬を看取るのもそう
日常の生活でいっぱいいっぱい、はとてもよく分かりますが、それを理由にやりたいことやれないは自分に嘘ついていますよw
後悔のない最期を迎えるためには、後悔のない「今」を過ごすしかないです。
未来も過去もなく、あるのはただ「今、ここ」だけだと思いますので。
頑張らないでください
後悔の無い今を過ごす…
そうなんですよね、命なんていつ終わるかわからないし今を生きないとですな。
叶う叶わないは別としてやりたいことはたくさーんある!
今年からは頑張らない努力をしてみます