こんにちは😊
動物病院の春といえば??
そうです。健康診断ですよね。
多くの動物病院でフィラリアの検査を行い、全身の血液検査も同時に行なっているのではないでしょうか?
さてさて、皆さんはなぜ血液検査をしているんでしょうか?
病院で言われたから、が一番多いですよね😅
ではなぜ病院は血液検査をするんでしょうか??
今日はそこを考えたいと思います。
私が健康診断として血液検査をする理由は
「その子の通常の基準値を知っておいた方がいいと思うから」
と
「食事やおやつなどの生活習慣を変えるきっかけになるから」
が主な理由です。
動物も人間も個人差があります。
一応基準値というものは決まっていますが、あくまでも基準値であり、基準値から外れたからすぐ病気だと決めつけるのはかなり乱暴なお話ですよね。
基準値という考え方がすでに乱暴かもしれませんが、1歳を超えると5歳でも15歳でも20歳でもこの基準値が使われます。
人間で言うと中学生と還暦、100歳のおじいちゃんがみんな同じ基準値と言っているようなもの。
これはかな〜り変!!
例えば50mそうだったらどうでしょうか?
中学生の平均は確実に10秒切りますが、還暦の方はそれよりも遅いことも多いですよね。
100歳のおじいちゃんなんかはそもそも完走できるかどうか。
じゃあ100歳は異常なのかというとそうとはいえませんよね。
血液検査もこんなもんですよ。
だから必要なのは「その子がどんな状態なのかを知っておくこと」
基準値はあくまで目安であり、以前と比べてどうなったかということが大切なんです。
さて、では昨年と比べて数値が高くなったり低くなったりした場合、その考察をどうするかが大きな問題となってきますよね。
血液検査の異常値で一番考えた方がいい原因は何と言っても食事ですよね。
どのような食事をしているのか、それにはどういうものが含まれているのか、そしてそれが数値にどのようにかかわっているのか?
ここを考察する必要がありますよね。
マニアックになってくるとこのビタミンが足りないから肝臓の数値がおかしいとか、これが多いからおかしいとか。
本当はそこまで読めると面白いと思いますが、最低限食事がどう影響しているのかは知っておきたいところ。
例えばですね・・・
添加物の多いご飯を食べていると肝臓の数値が上がるとか、お肉やジャーキーが多いとBUNという数字が上がるとか。
でもこれって異常じゃなくて正常な反応です。
要はどのような原因でこれらの結果になっているのか。
これを考察する必要がありますよね。
これを「この数値が少し高いから検査しましょう」
とか
「サプリメントや薬を飲みましょう」
と言っているのが残念ながら現在の獣医療、そして医療業界なんです。
薬やサプリメント。
これらは確かにその症状に対しては効果があるのかもしれません。
しかし同時にそれを代謝する必要があるので肝臓や腎臓に負担をかけることも多いです。
正直なところ健康診断が病気発見キャンペーンになってしまうのであれば、健康診断なんてやめてしまった方がいいと思っています。
知らない方が幸せだったなんてことはいくらでもあります。
逆に「これをやったから病気の早期発見につながって生活の質が上がった!!」
なんてことはまずありません。
なぜか?
健康診断を行うときは大体健康だからw
もし健康診断でさらに生活の質が上がった!!ってなるとしたらそれは先ほど言った食事などの変更。
でもそれって普段の問診や皮膚の痒み、お腹の調子からでもわかったりするんです。
ではでは、健康診断をして病気の早期発見ができ、それによって寿命が長くなった〜って感じることって・・・
正直あんまりないと思っています。
そもそも病気というのは何かしらの症状が出てからのものだと思っていますし、その症状も身体は必要だから出しているもの。
今の西洋医学は救急医療以外は正直強くはありません。
だからと言って健康診断を否定しているわけではないですよ。
もちろんご自身の動物たちの数値などを把握しておきたい方もしますし、最初に書いたように基準値を知っておくことは大切だと思っています。
要は使い方次第ってことです。
安心するならやる、不安になるならやらない。
こういう感じでもいいと思いますので、ご自身で考えて行なってみてくださいね🤗
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