こんにちは😄
世の中は何やら忙しそうですね〜
まぁ動物には何も関係ない事で、個人的には「人間か勝手に騒いでいるだけ」って感じです😒
さて、今日は「生命力」「自然治癒力」についてちょっと話をしたいと思います。
ヒポクラテスという古代ギリシアの医者をご存知でしょうか?
紀元前400年ぐらいに活躍した方です。
今から2400年も前ですね。
ヒポクラテスは「自然治癒力」を大切にしていたようです。
「人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている」
との名言を残しています。
これは、人間は病気を治す力が自らに備わっているという事だと思います👍
私は動物は人間以上に「自然治癒力」が強いと日々感じています。
さて、この「自然治癒力」についてどう思いますか?
「当たり前でしょ」と感じる方もいるでしょうし
「いやいや、病気は医者が治してくれるものでしょう」と考えている方もいると思います。
もし医者が病気を治しているとお考えの方がいるようでしたら、一つ考えてみてください。
子供はよく怪我をしますよね。
転んで膝を擦り剥くなどは日常茶飯事です。
さて、この怪我は誰が治しているんでしょうか?
毎回病院に行って医者が薬を処方し治っているんでしょうか?
当然そうではありませんよね🤗
子供に限らず怪我は自らの身体が治しているんです。
風邪もそうですよね👌
風邪はウイルスによる症状のため抗生剤は効きません(抗生剤を処方する病院もありますが😭)
抗ウイルス薬を処方された方はいないんじゃないでしょうか🤔
風邪薬は解熱剤や咳止めなどで症状を抑えているだけなので、治しているとは言えません。
このような軽い場合は病院へ行かない方もいると思いますが、救急疾患や慢性病はどうでしょうか?
ここからは医学のことはよくわからないので、獣医として動物の話をしますね〜
結論から言うと
「全て獣医が治していると思うな!」ですw
もちろん救急の病気の時は治療介入がなければ死んでしまうこともあります。
だからと言って全て獣医師が治していると思ったら大きな間違いだと思います。
獣医師はあくまでも動物が治るための「お手伝い」をしているにすぎません🤗
これは勘違いしないでいただきたいです。
「治るものは治る、治らないものは治らない」です。
この3年、動物救急センターで様々な重症患者を見てきました。
それまでも感じていたことですが、死の淵を行ったり来たりしている患者さんを見ていると
「なんでこんなに元気だったのに助からないんだ」
と言う子がいたり、逆に
「よくこの状況から復活したな」
と言う子がいたりします。
この差はなんなんだろう🤔
この結論が「生命力「自然治癒力」なんじゃないかなと思っています。
動物は誰でも自分で病気・怪我を治そうとしていると思っています。
じゃないと野生ではやっていけませんよね😺
しかもその能力は人間を遥かに凌ぐものだと思われます。
以前、「猫の傷の治りは人間の30倍早い」と言う記述を見たこともあります。
確かに人間みたいにゆっくり治ってたら、他の動物にやられてしまいますもんね。
そのような力が元々動物には備わっているんです👍
動物達の病気を治すに当たり重要となってくるのは、動物達の持っている「自然治癒力」をどこまで邪魔せずに治療できているか、だと考えています。
獣医師の行う処置、投薬は動物を治すためにどれぐらい必要なんでしょうか?
私なりの結論から言うと
救急疾患では急性期(死にそうな時とお考えください)には獣医師の治療の割合が大きいと思っています。
心臓病で肺水腫になってて苦しそう
脾臓から出血していてぐったりしている
痙攣発作1時間が止まらない
なんて子達を「自然治癒力に任せよう!」なんて言ってたら、それはヤブですw
ここは獣医師の腕の見せ所ですよね😀
しかし、急性期を乗り切った病気、慢性病、腫瘍などに関しては、正直我々獣医師のやってあげられることは少なくなってきます。
むしろ慢性病に関しては薬により肝臓、腎臓その他の臓器に負担がかかり、度重なる通院、検査によってストレスを与えることの方が害だと思います。
つまりですね、治療行為が動物の「生命力」を削いでいる可能性も大いにあると言うことなんですよね😫
「自然治癒力」をあげる方法としてやはり欠かせない考えは「食事」と「生活環境」ですよね。
食事は前回もお話ししましたし、長くなりそうなので生活環境はまた今度にします🖐
「動物達の生命力を信じてあげてください」
これが獣医師としての現在の結論です。
ちょっとやそっとのことで病院へ連れて行き、薬を処方される。
その薬、本当に必要でしょうか?
ただ動物達の「生命力」を奪っているだけかもしれませんよ😅
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