こんにちは。
今日は犬猫のワクチンの話。
人のワクチンの話ではありませんww
結論から言うと・・・
「毎年打つ必要はない」
です。
まぁ予想通りですよねw
毎年打つ必要がないと言うか、そもそも流行っていない病気に対する生ワクチンは打つ必要がない、って言うのが個人的な見解です。
診察の時に患者さんにはお伝えしていることですのでもう聞き飽きた方もいらっしゃるかもしれませんが、もう一度、流行っているかどうかも含めて書きたいと思います。
長くなりますので今日は犬のワクチンの話だけ。
まず犬のワクチンはご存知の方も多いと思いますが、何種類も混合されています。
当院では6種、8種混合ワクチンを打っていました。
6種のワクチンに入っているウイルスは
パルボウイルス
ジステンパーウイルス
アデノウイルスⅠ、Ⅱ型
パラインフルエンザウイルス
コロナウイルス
そして8種には上記にレプトスピラという細菌2種類
が追加で入っています。
この中でパルボ、ジステンパー、アデノウイルス1型に対するワクチンを「コアワクチン」、それ以外を「ノンコアワクチン」と呼びます。
WASAVA(世界小動物獣医師会)のワクチンガイドラインでは、コアワクチンは最低3年に1回(3年よりも短い間隔で打つべきではない)、ノンコアワクチンは「地理的要因、 その地域の環境、またはライフスタイルによって、特定の感染症のリスクが生じる動物にのみ必要」と定義しています。
つまりノンコアワクチンに入っている病原体が流行っている地域以外はワクチンは不要であり、その場合コアワクチンは最低3年に1回でいいとのことですので、毎年のワクチンは不要ということになります。
じゃあノンコアワクチンに入っている感染症(アデノⅡ型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、レプトスピラ)は果たして流行っているのでしょうか?
これも結論から言います。
「No!!」
ですww
まずアデノⅡ型とパラインフルエンザウイルス。
これらのウイルスに感染すると、咳やくしゃみなどの風邪症状を起こすと言われています。
実際に子犬の場合ペットショップさんから来られて間もない頃などに咳やくしゃみなどをする子がいます。
これらはケンネルコフと呼ばれ、このようなウイルス感染症によるものかなと言われています。
が、よくよく考えてみて欲しいんです。
これらの子達、確実に数回ワクチンを打ってきていますよね。
それでもなってしまうんです。
ってことは、いらなくないですか??
そしてWASAVAの報告によると、ケンネルコフと呼ばれるこのような風邪の症状の内、ウイルス感染症によるものはわずかに10%程度で、ほとんどは細菌感染由来だとのことです。
ってことはワクチンは意味がないってことです。
またこれらは言ってしまえば風邪です。
風邪に対するワクチンって???なんですか???
さらにいうと犬のワクチンのほとんどは「生ワクチン」
生ワクチンとはウイルスを病原性が出ないように弱くさせたウイルスですが、これらが元でその病気が発症してしまう事が人間では多々確認されているみたいです。
当然犬でも起こり得ますよね。
さらにパラインフルエンザは変異を繰り返すウイルスであるため、ワクチンは効いていないと思われます。
そもそも成犬の間では全く流行っていません。
これが答えです。
次に「コロナウイルス」
これもWASAVAのガイドラインにこう書いてありました
「犬腸コロナウイルスワクチンが防御効果をもたらしている、または腸コロナウイルスが実際に犬 における重大な病原体になっていることを示す十 分な証拠はないため、VGG は犬腸コロナウイルスワクチンの使用は推奨しない。このウイルスの変異株が、成犬および子犬において重度の全身性 感染症を引き起こすことが、世界各地で報告され ているが、現在使用可能なワクチンがこれら変異 株から防御するかどうかは不明である。検査キットを用いた検査でコロナウイルスが検出された場合もコロナウイルスが徴候の原因になっている ことを示すとは限らない。」
といらないと書いてありますね。
ってことはいらないと言うことなんです。
次にレプトスピラ。
これは実際になった子を見た事がありますし、その子は亡くなりました。
その子は川沿いの水たまりの水を飲んで数日後に発症しました。
レプトスピラは野生のネズミやタヌキなどの尿から排泄される細菌で、それらが湿地帯、水たまり、田んぼなんかで生き、それを口にすると発症する可能性があります。
実際に亡くなる子もいる病気ではありますが、流行っているのかどうかと言われれば疑問です。
この病気は人間にもかかる病気であるため、発見した獣医師は必ず市町村に届出をしないといけないのですが、私が診察した時に10年で出た件数が2件。
これを言うと「ワクチンを打っていたからかからなかった」と言う方もいますが、おそらくはそうではありません。
なぜかと言えば、ほとんどの子はレプトスピラの入っていない6種混合ワクチンを打っています。
もし流行っている病気でワクチンを打たないと危ない、のであれば6種混合を打っている子達は罹っていないとおかしいんです。
でも罹っていないんです。
ってことは、山奥などに行かない場合は罹ることは本当にまれと言うこと。
つまり打たなくてもいいと思われます。
さらに言うと、レプトスピラに関してはしっかり免疫をつけるんであれば半年に1回の摂取が必要と言われていました。
ワクチンを接種されている方でもそこまでしている方は少ないと思います。
ってことでほとんどの子達にはいらないんです。
てことでノンコアワクチンはほとんどの子には不要と思われます。
ではコアワクチンは必要なのか??
パルボウイルスは子犬では致死的な下痢を起こすと言われていますが、成犬では無症状。
さらに1回免疫がつけば一生持つ子もいます。
アデノウイルスⅠ型は子犬に肝炎を起こすと言われていますが、私は見た事がありません。
さらに大人は無症状です。
そしてジステンパーウイルス。
これは変異を繰り返すウイルスで今現在はやっている地域はあるようですが、そこでは70%もの犬が感染した形跡があるとのことでしたが、誰もなんの症状も示さなかってと言うデータもあります。
つまり、どれも流行っていないってことです。
これらに対するワクチン、まだ毎年打ちますか??
そもそもワクチンを打つ目的って、感染症にならないためというより「何処かに行くのに証明書が必要だから」になっていませんか??
証明書が必要なのであればワクチンの抗体検査の証明書でもいいんです。
毎年不要なものを打つ必要性はないんです。
これが私なりの結論です。
そして人間に対するワクチンをひとつ言っておきたい事があります。
現在の流行病に対するワクチンで4回目との声もありますが、厚労省のデータですと3回打っても全く打ってなくても、感染率に変化はなく、むしろ3回打った方が感染している年齢も多くあります。
これは様々な国でも同様のデータが出ています。
「みんなが打っているから」やるのではなく、しっかりとデータを見極めて打つようにしたいですよね。
よろしくお願いします🙏
コメント
ワクチンて怖いですよね、かえって体調不良になることもあるしこんな何回も打つワクチンて?
こんだけ露骨だと今までのもどうなの?って疑ってしまいます・・・