うちの子心臓が悪いと言われて…

こんにちは🤗

今日は小型犬によく見られる心臓の話をしますね💁

最近は小型犬を飼う方が多く、動物病院で検査が充実してきたのとインターネットなどの普及によりご存知の方も多いと思いますが、小型犬は心臓病になる子が大型犬よりも多く認められます。

その中でも最も一般的な「僧帽弁閉鎖不全症」について書いていきますね。

僧帽弁閉鎖不全症は心臓の左心房と左心室との間にある僧帽弁という逆流防止弁の形態的、機能的な異常により心臓内で逆流が生じてしまう病気です。

逆流が生じることで以下のような状態になります。

・大動脈へ流れる血流が減ってしまい、全身に行き渡る血液の量が減ってしまう

・僧帽弁の逆流により左心房に血液が鬱滞し、左心房がだんだん大きくなる。その結果心臓が気管を圧迫し咳が出るようになる

・左心房が張ってしまうと、そこに戻ってくる肺静脈も鬱滞してしまう、その結果肺の血管から肺胞に水分が漏れてしまい肺水腫になる

まずは一つ目、全身に行き渡る血液量が減ると様々な臓器に障害が出ます。

消化器への血流が少なくなると、食欲が無くなったり下痢をしたりします。

筋肉への血流が少なくなると、疲れやすくなったりします。

脳への血流が少なくなると、失神したりします(これは不整脈の方が良く認められます)。

その他にも各種臓器への血流が少なくなると、様々な症状が出ます。

二つ目、僧帽弁の逆流量が多くなると左心房が大きくなります。

その結果気管を圧迫して咳が出るわけですが、よく「乾いた咳」と表現されます。

具体的には喉に何か詰まってそうな咳、吐きたそうで吐かないと言われることもあります🤔

そして三つ目、逆流量が多くなりすぎると肺水腫という状態になります。

肺水腫は肺に水が漏れ出してしまう病気です。

言い換えると「溺れている」状態ですね。とても苦しいです😫

肩で息をする

伏せないで座って上を向いている

湿った咳をする

などが具体的な症状です。

また、呼吸数の目安として1分間に40回以上になると肺水腫の可能性が高くなります。

一つ目や二つ目のような症状であれば心臓の動きを良くする薬(強心剤)を使って内服で治療可能ですが、肺水腫になってしまうと命の危険がありますので、入院での治療が勧められる事が多いです。

酸素室に入り利尿剤や強心剤を使い適切な処置が行われないと、数時間で亡くなってしまうこともあるとても危ない状態です。

さて、ここで問題になってくるのが心臓の治療を開始する時期ではないでしょうか?

正直なところ心臓に雑音(僧帽弁逆流)がある状態でも無症状で数年間経過することもありますし、突然悪化してしまうこともあります。

強心剤は安全な薬ではありますが、あまり早期に使用すると逆に心臓を疲れさせてしまう可能性もあります😰

したがって治療開始の目安は「症状があるかどうか」と考えています。

まぁ、当たり前と言えば当たり前ですよね😅

症状は上記の通りです。

咳は気管支でも認められるため、レントゲン検査、超音波検査を行い心臓由来の咳なのかの判断を行う必要があります。

個人的には雑音のみで投薬を開始するのではなく、症状が出てからで十分と思っております🖐

また、心臓の治療をしている方にとって悩ましい点として

「外科手術を行うのかどうか」

という問題も起きてくることもあります。

投薬によるものはあくまでも「完治」は目指していません。現状をなるべく維持してあげることを目標にしています。

それに比べ外科治療では心臓の弁の再建術を行うことで、心臓の負担を減らし機能を悪くなる前の状態に近づけることが可能となります。

「それなら外科をやればいいんじゃない?」

という声も聞かれそうですが、私個人としては全員におすすめできる手術とは言い難いです。

術中から術後の死亡率は1〜2割程度ですし、心臓を一度止めて血液を体外循環させることも行うので、血栓症のリスクも大きくなります。

また費用の問題もあります。

ですので、飼い主さまの懐に余裕があり、例え死んだとしても構わない!との強い意志がない限り手術は勧めません。

もし私の犬の心臓が悪くなった場合は、そのような根性もないためやらないと思います😅

心臓に関しては「自然のまま」でいいんじゃないかな〜と感じていますが、もしご興味のある方がいましたら相談してください。

直接はあまり関わってはいませんが、今も勤務しているERでは心臓外科も行なっておりますので、現場での体験をお話しできると思いますので。

さて、今まで色々と書きましたが、やはり大事になってくることとすると

「予防」ですよね🤔

心臓は血液を常に送り出す臓器です。

とういうことは血液が汚れていると当然心臓も悪くなる可能性があります。

血液は食べ物から作られますので、やはり食事には気をつけましょう👨🏼‍🌾

また歯周病菌によって人間の場合心内膜炎を起こすこともわかっています。

人の歯周病でもそうなるのであれば、犬は…

考えるだけでもゾッとしますよね😫

心臓病になると色が細くなる子も多く、食生活が偏る子も多いです。

治療も大切ですが、今の生活も大切にしましょう😊

わからないこと、質問などがあればこちらでも来院時でも構いませんのでなんでも聞いてください🤗

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